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悶絶メタルのページ

好き者の琴線を掻き毟る音楽をかたっぱしからレビューするハードコアなサイト

ALI PROJECT"Poison" 



日本のシンフォゴシックユニットの10thアルバム。

日本、いや世界初といえる大型ヴィジュアル系ロックフェスV-ROCK FESTIVAL`09への参戦も決定している国産女性Voプログレッシヴシンフォゴシックポジパンユニットによる企画盤、ベスト盤を除く通産10作目のフルアルバムで音楽的には従来のアリプロらしいシンフォニックでクラシカルでゴシカルでクサいキラーチューンが取り揃えられているがそれだけではなくジャジーにスイングする曲があったり新機軸も見受けられたりするな。

1曲目は美麗ストリングスに打ち込みリズム、デジタル音がニューウェイヴ臭を放ちつつ従来のアリプロらしい起伏の激しいクラシカルなクサメロが聴けるいつもどおりの曲で形骸化したパターンだがやはり良いな(笑)。インストパートはどこかオシャレな落ち着いた感もある。2曲目はイントロで割れたような質感のストリングスが大仰さを出すもその後はデジタル音、ギターが登場する。後半はかなり壮大な盛り上がりを魅せストリングス、ホーンも舞うぞ!3曲目もストリングスが派手だが琴の音色も聴け和の雰囲気も感じさせるな。メロディーは実に彼ららしいスタイルでアレンジもやはり凝っておりシンセもヴァイオリンに負けず自己主張しておる!大仰さ満点の間奏も強烈な聴き所じゃのう!4曲目はヴァイオリン、ピアノ、ソプラノスキャットが優雅さを演出するもダークな電子音がそこに被さりクラシカルかつ怪しい雰囲気が出たスローチューン。男のオペラVoスキャットも登場しかなり濃さが出ておりシンフォニックメタラーにも受けがよろしかろう(笑)。だが5曲目は急に雰囲気が変わりジャジーでコミカルな、ドリフのBGMのような雰囲気を出しつつやはりプログレの香り漂うアリプロらしからぬアレンジが施された曲である!ホーンやウッドベースなんかもろにスイングジャズだな・・・!6曲目はトランス的な電子音が目立つアリプロが得意とする早口系クサメロが楽しめるアップテンポチューンだがそういう部分はサビのみでそれ以外は地味だったりする(爆)。7曲目は緊迫感溢れるストリングスがイントロで聴けるもそれ以降はどこかプログレ的な妖しさを保ちつつも穏やかさが感じられるな。8曲目は濃厚なクワイアがTHERIONの如き雰囲気を放ち沈み込むようなダークな電子音がニューウェイヴ、ポジパンらしさを出すスロー曲だ。サビ(?)のクワイアとヴォーカルの絡みが混声クワイア好きゴサーにはたまらん箇所だろう!(笑)9曲目は格調高いストリングスが優雅な彼らのアルバムに必ず収録されるクラシック色濃いバラード系。10曲目は重厚なチェロの調べがAPOCALYPTICAを想起させリリカル極まるチェンバロがクサメタラーの琴線を掻き乱すチェンバーミュージックスタイルのインストだ。

生ストリングスが終始優雅な旋律を奏でやはり生音に勝るもの無しとの気分にさせてくれるクラシカルなアルバムである!従来の早口クサメロ、電子音によるアップテンポチューンもしかと完備され新鮮味は無いがそれが様式美なのだ!(爆)それだけになぜかジャジーな5曲目が異様に浮いておりそこが気になってしまうのう・・・!アリプロファンはああいう曲を求めているのだろうか!?

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満足度 86% お気に入り曲 Poisoner  お毒味LADY  阿芙蓉寝台  discipline
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2018/06/16 Sat. 16:35 | trackback: -- | 本文: -- | edit